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2016年10月26日 水曜日
歯みがきの重要性について

こんにちはモトキデンタルクリニックの井上です。
最近歯磨きを1日に1回だけとか1日に2回しても1分くらいしかしないと言う方が多く、今日は歯磨きの重要性について説明したいと思います。
歯磨きは虫歯菌のかたまりであるバイオフィルムを破壊し細菌を歯の表面から除去するのが目的です。
酸を産生し歯を溶かす虫歯菌をこすって除去するのです。
バイオフィルムとは
口の中の常在菌はおよそ700種類くらいくらいあります。
その中の3分の2が糖をエサとして取り入れて酸を放出します。それを虫歯菌と言います。
虫歯菌は単体では弱い為集合体となって歯の表面にくっついています。(=歯垢・プラーク)
さらに集合体の表面を特殊な膜で覆い外敵から防御しています(=バイオフィルム)
バイオフィルムは、うがいではとれません。
※モンダミン、リステリンなどの洗口剤は、バリアーを張っているバイオフィルムの中の菌には効きません。
歯磨きでバリアーを壊してこそ、洗口剤は殺菌効果を発揮するのです。
歯磨きをするタイミングは、まず寝る前です。寝ている間は、唾液が分泌されなくなりますので、菌が活動しやすく非常に危険な時間帯です。
重要なのは、細菌を除去することですので、1回の歯磨きに時間をかけ、プラークの除去がしっかりできるのであれば、夜1回の歯磨きでも十分です。
磨き方
①歯と歯ぐきの境目を磨く
②歯と歯の間を磨く
③1本1本丁寧に磨く
④歯を舌で舐めてみてツルツルになるまで磨く
これをやってると1分ではお口の中の細菌を除去する事は不可能です。
人によって虫歯の出来やすさ、歯石のつきやすい方や歯の本数、歯並び等が違いますのでそれぞれ必要な時間が異なりますが、しっかりとプラークを除去するには、10分くらい必要です。
テレビをみながら、お風呂につかっている時間、本を読みながらでいいので時間をかけて丁寧に歯磨きをして下さい。
投稿者 医療法人徳治会 モトキデンタルクリニック